プロに聞くオープンアクリリックス--SATOKO MATSUI

松井沙都子氏WEB SITE
サイズ:37.5×46.5cm
素材:ケント紙、ジェッソ、オープンアクリリックス、スクラッチ、マスキング

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制作手順
1.ケント紙にアクリル絵の具を加えたジェッソを塗布、乾燥
2.マスキングシートを貼り、オープンアクリリックスを塗布
3.乾燥時間中に、筆のおしりがわでスクラッチ
4.マスキングシート除去、完全乾燥を待つ。
5.円形のマスキングをし、そのままの色のジェッソを塗布
感想
紙を傷めず乾燥を遅らせられる画材は、初めてではないでしょうか。紙のドローイングでできることが増えました。
また普通のアクリルでは、薄くのばすと塗ったそばから乾くため、はけ跡が残りやすかったですが、オープンアクリリックスでは滑らかに薄くのばすことができました。
上からアクリル絵の具、ジェッソ等を重ねられることも、良かったです。

乾きが遅いことで、以前から少し試していた、スクラッチドローイングが簡単にできました。
スクラッチドローイングとは造語で、乾燥を待つ間に、固い棒状のものを使って直接絵の具の塗布面を引っ掻き、ドローイングすることです。
紙自体に吸い込みがあり、かなり乾燥が早まってしまいましたが、このため線に必然的なムラができ、かえって面白かったです。

乾燥時間の調節と、支持体の吸水性の関係で、いろいろとバリエーションが作れそうです。
この技法ですぐに作品を作る予定はないのですが、オープンアクリリックスを使って、良い時期に良い作品が作れたらと思いました。

これから期待することとして、不透明のものがあれば、使ってみたいです。
また、ジェルメディウムのようなもので透明度や厚みが調節できればもっとできることが増えそう、と思いました。
色では、アクリルガッシュにあるような、パールやラメなど、質感が変えられるものがあるといいな、と思います。