使い方とご注意


使い方
オープンアクリリックスは、油絵具と同じような感覚で、塗り重ねたり混ぜたりできます。薄く塗っても、長い時間、キャンバス上で混ぜたりぼかしたりできます。オープンシンナーを混ぜれば、何時間、あるいは何日もウェットに保てます。 薄く塗って、徐々に乾いて粘着してきた場合でも、その上にオープンアクリリックスやオープンメディウムを塗ると、再びウェット状態に戻り、混ぜることができます。
重要事項
オープンアクリリックスは薄く塗ったときに本領を発揮します。 1.5mm以上(10円玉一枚分)に塗ると、極端に乾燥が遅くなり、乾かずに粘着して曇った発色の状態が非常に長く続くことになります。 厚塗りする場合は、従来のゴールデンアクリリックスメディウム類をお使いください。

オープンアクリリックスの上に乾燥の速い普通のゲルや絵具を塗る場合は、オープンアクリリックスが完全に乾燥してからにしないと、乾燥不良や塗膜不良が起きます。 指触乾燥(指で触って表面が乾燥しだしたことが分かる状態)してから2週間以上の時間を置いてください。
注意事項
乾きかけたオープン アクリリックスを再溶解させる場合は、オープンメディウムゲルメディウムを上に乗せて、筆で何度かこすってください。

水やオープンシンナーでも再溶解させることができますが、効果が強く塗膜をはがしてしまうことがあるので、徐々に行ってください。

オープンシンナーを混ぜると粘度が下がり、ウェット時間が長くなります。ただし、混ぜる量は絵具やメディウムの1/4以内にしてください。また、従来のアクリリックスのリターダーとしても使用可能ですが、混ぜた絵具は厚塗りしないでください(1.5mm以内)。

オープンシンナーは、樹脂を含まないので、単独使用しないでください。

水を混ぜた場合は、急激に粘度が下がりますが、ウェット時間は延びないので注意してください。

水の量は、絵具やメディウムの1/2以内にしてください。

従来のアクリリックスメディウム類とオープンアクリリックスを混ぜた場合は、オープンアクリリックスと同様に薄く塗ってください(1.5mm以内の厚み)。

ワニスは、30日以上置いてからかけてください。その間、塗膜は粘着ぎみになるので、ホコリなどが付着しないように気をつけてください。

従来のアクリル絵具のような表面の「皮はり」がしにくいので、乾燥してくると粘りのある状態になってきます。
水彩紙や吸水性のある多孔質の下地に塗る場合
シンナーや水の量を注意事項にあるよりも増やすことは可能ですが、塗膜は弱くてもろくなり、耐水性も低下します。そのような作品を保管する場合は、水彩画と同様にフレームに入れてガラスなどのカバーをつけるか、完全に乾燥した後に、遮断コートを施してワニスがけをしてください。
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乾燥時間の目安
従来のアクリリックスに比べ、およそ10倍の乾燥時間
150ミクロンに塗付した場合(厚めの筆塗りに相当)
室内条件:21℃、湿度30%
  OA HB OA/HB=1:1
ウェット状態 30〜60分 5分以内 10〜20分
作業可能時間 1〜3時間 10分以内 15〜30分
再可溶時間 〜12時間 なし 1〜2時間
指触乾燥 24時間 30分以内 3〜5時間
完全乾燥 14日 3日 10日
OA:オープンアクリリックス
HB:ヘビーボディー=従来のゴールデンアクリリックス
OA/HB:OAとHBを1:1で混合した場合フルイドもHBと大体同じになります。
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パレットの使用
吸水性のないパレットを使う。

ガラスやホウロウなどの吸収性のないパレット上で、使用しないときにカバーをしておけば、オープンアクリリックスはそのままでも数時間から時には数日間、ウェット状態を保ちます。

乾燥が始まって粘性が出てきても、粘性のある絵具としてそのまま使うことも可能です。

皮はり防ぐには、1〜4時間ごとにオープンシンナーを吹き付けるか、15〜30分ごとに水を霧吹きなどで吹き付けてください。

8〜12時間は、上にオープン製品をのせて筆でこすれば、再溶解できます。

ビー玉程度の絵具を放置した場合、2〜4時間で表面が粘着しだしますが、オープンシンナーを吹き付けておけば、12時間程度でやや皮はりをするぐらいで、24時間程度はウェット状態を保ちます。
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洗浄
乾燥が非常に遅いため、筆などの洗浄は従来のアクリリックスよりもずっと簡単です。もし乾燥しても、早い段階であればオープンシンナーに浸しておけば、絵具が溶けてきます。その後、温水と石鹸で洗ってください。
屋外用途
屋外の壁画や彫刻など雨風にされらされる条件では、乾燥時間の遅さとそのための耐水性不良の懸念があるため、勧められません。ただし屋内壁画や彫刻には可能です。
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